Moody Crossing

気分屋交差点

「読んでいない本について堂々と語る方法」を読んで、あの人は? あの人は? となった話

はじめに。〈流〉〈聞〉◎

ごきげんよう。さっこ(id:moody-theory-sakko)です。
たぶん、30分くらいで1冊、「読みました」?
いや、読んではいない? 流し読み?

ピエール・バイヤール「読んでいない本について堂々と語る方法」です。


感想とか。

わたし、前にも言ったかもですが、活字が読めないターンです。
でも、いろいろと真面目に読もうとし過ぎていたじゃないか、って。

ピエール・バイヤールは大学教授。訳者の大浦康介さんも大学教授。
つまり、読んでいない本についても言及を求められたりする立場の方で。文献も読んで批評しないといけない場合もある方で。

最初、この本を手に取った時は、「タイトルからいって、自己啓発系のハウツー本みたいな分かな? だけど、ちくま学芸文庫だし、謎!」と思いましたが。

面白かったです。
おそらく、①読んだ・読んでないという不確かな行為(バイヤールは、読んでないを4段階に分けてる)と、②本の中にのみ埋没するでなく、その本について、また、その他の人の考えなどについて話をしちゃう行為、について、エピソードを上げながら論じているかも。
正確には、なんて言ってたか、早くも忘れちゃったけど。

流し読みだけど、ハムレットの話とか漱石の話とか出てきて、それを人がどう言及したりしたか、実際、どのような態度だったかなどエピソードを書いてるっぽい。モンテーニュの話も興味深い。

3章構成になっており、1章が「未読の諸段階」、2章が「どのような状況でコメントするのか」、3章で「心がまえ」と論じていくのだけど、論旨や、エピソードとして書かれていること、それ自体も面白いけど、そのエピソードに、実際、バイヤールさんが、〈未〉〈流〉〈聞〉〈忘〉◎◯× と、読んだか読んでないか状況や評価をつけて公開してるのが、すごい面白い☆

て、そこ? だけど、わたしは、本じゃなく、書いた人を読みたいタイプ。したがって、書評なんか不可能。

それで、わたしのように、量も読めない人にとって、また、孫引きをしがちな人にとって、原典に当たるか否かは、結構、ハードなのだけど、参考になる。

また読めるターンになったら、ちゃんと読もうっと。

それで、わたしの知る「本の虫」たちが、どのようにある本を手にとり、読み、または、流し読み、内容を覚えていられるのか・いられないのか、その本の位置づけをどのように為し、言及するのか、など、いろいろと気になったですよ。



例えば、本の虫だった祖父の本棚。

国文学系統の全集や哲学・思想の全集が目につくけど、民俗学文化人類学の本とか、小説とかも多い。あとは、ぽっ、と、野鳥の本とかもあるけど。
わたしが小学3年生の頃、祖父がこの本の山から選んでくれてもらったのは、岩波文庫の「ロシア民話集」上下だったですけども。
あと、大学入った時には、柳田國男南方熊楠の往復書簡の本をくれたっけ。

もう、12年前に亡くなっているので、聞くに聞けないけど、これ、全部くれると言ってたけど、まだ読んでないから、おじいちゃんの思考をなぞってみたい。

例えば、某分野の学者の友人の引用文献。

フィールドワークみたいなのもしてるけど、仲間で「読書会」を開いて、やたら難解な本を読んでるようだ。
本も出してるけど、その中の引用文献を、彼はどのように読み解き、位置づけたのか。

えーとね、本のリンクは貼らないよ。Amazonにあるけどね、このブログ、ばれるし、「いつかおまえだと炎上するから、Google + とかで書いた方が、いいんじゃね?」て言われてるし。

話を戻すと、仕事で、本とかテキストにして、批評や評価されるものを書いてるということは、うかうか言及出来ないわけで。

彼は、読んだら要約を書いてる、と、言っていた気がするけど、どうなんだろ。
しかも、その要約も、長さが違う3種類なんだよ。

本の虫かは分からないし知り合いじゃないけど、寺山修司の言及に「嘘」が混ざっていることとか。

いや、寺山修司も「書を捨てよ…」とか言ってるけど、言葉を武器にしてた人だから、必ずたくさん読んでるし、観てるはず。
だけど、「さかさま博物誌」だかで、ヒッチコックの「ハリーの災難」について言及してるけど、全然違うあらすじを書いていてさ。
わたし、寺山修司の話が面白かったから、ヒッチコックを見たけど、ひっくり返ったもんね。

「嘘つきの嘘は、嘘として成立しない」と、寺山修司のどの本かの最後に、他の人が評していたけども。
こういう人もいるからさぁ! 面白いけど!

おわりに

以上、流し読みした話と感想と連想でした。

わたしの読書に足りないのは、絶対的に量が少ないこともあるけど、全体の中に位置づけて捉える作業を省いてしまっていることだったんだ! と思いました。

おしまい。
ばいならヾ(・ω・o)

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)